陰部から何かが出ている。「膣由来の平滑筋腫」②

2013年07月28日

前々回の続きです。

平滑筋腫について。

平均発生年齢:10.8歳

発生状況:膣の中に出来るタイプと外に出来るタイプに分かれます。

膣の中に発生するタイプは、多発性(いくつも出来る場合)であることもあります。またホルモン依存性の可能性が高いので、できれば避妊手術をすべきでしょう。

飼い主様はワンちゃんの発情時のいきみにより膣外に出てくるため発見されます。

膣の外に発生するタイプは、外陰部に発生する場合が多い。

治療:外科的に摘出します。

今回のケースでは大分奥まっている場所から発生していたため、会陰切開を行い発生している根本から剥離を行い腫瘤を摘出しました。

病理診断の結果はやはり「平滑筋腫」でした。

画像は術中のものです。少し刺激が強いので、「人魂」以外はモザイクしてあります。

意外と長いことが分かって頂けると思います。

夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。

平滑筋腫

平滑筋腫




著者 渡邉将道