お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア①
2013年11月09日
先日、お尻が腫れてしまったとのことでご来院したワンちゃん。
右側のお尻がぷっくりと腫れ上がっていました。
「年齢」 11歳。「性別」 未去勢「犬種」 ミニチュア・ダックスフント 「既往歴」 他院にて背骨に腫瘍があると言われた。(それから数年経ってますとのこと。)
非常に元気があり、よく吠えています。
確かにお尻がぷっくりだったので、お尻のレントゲンを撮りました。
ついでに背骨のレントゲン写真も撮りました。背骨は何ともありませんでした。(*^ڡ^*)
やはりお尻の所には何かがあるようです。
造影検査をしたら膀胱でした。何かの拍子に尿道がねじれたりして尿が出なくなると命にまで危険が及びます。
腸や子宮の場合もあります。いずれにしてもねじれたりする事は危険なことです。
このお尻のところに何か臓器が入って膨らんでしまっている状態を「会陰ヘルニア」と言います。
「ヘルニア」と名がつくとダックス・フントの椎間板ヘルニアを想像しがちですが少し異なります。
ヘルニアとは「臓器が本来ある場所から出てしまう事」を表します。
飼い主様にはこの状態の意味についてお話と治療に関してのご提案をしました。
次回は「会陰ヘルニア」について書いていきます。画像はレントゲン写真です。クリックで拡大します。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。