顕微鏡の対物レンズにイマージョンオイル侵入!(分解と洗浄)
2014年04月12日
今回のブログは顕微鏡の対物レンズを分解し修理・メンテナンスを行った記録です。
診療中に細胞診や尿検査、寄生虫検査等で顕微鏡を使用することが多々ありました。
先日、顕微鏡を覗いてみると、何故か油浸でもちいたイマージョンオイルが油浸対応でない40倍対物レンズに付着していました。
(イマージョンオイルとは、高倍率時に対物レンズに入る光をより多くするために、対物レンズとプレパラートとの間に付ける油のことです。入射角の浅い光は対物レンズに入りませんが、オイルの屈折率を変化させる作用によりレンズに光を集め解像度の向上が期待できます。)
アルコールで拭いて対物レンズに合わせてみると、大幅にぼやけてしまい全く機能しません。
レンズを取り外し、接眼レンズで除いてみると・・・対物レンズ内に油が入り込んでいるようでした。
何でだろう?今までも、油浸用の油が付着したことは何度かありましたが、レンズ内にまで油が入ったことはありませんでした。
おそらく・・・。長時間光源ランプを点灯させ、油浸対応でないレンズに油が付いた状態になっていた。
→オイルが付着していることに気づかず光源の電源を切る。
→暖まったレンズ内の温度が下がり気圧が下がる。
→オイルがパーツの隙間から吸引された。
こんな感じでしょうか?知ってる人いたら教えて下さい。
修理に出しても時間かかります。お金もかかります。なによりこんなに忙しい時期に貴重な戦力が失われるのは痛いっす。
「そうだ!対物レンズを分解・洗浄しよう!」と修理・メンテナンスを試みました。その記録です。
次回また同じ事になっても良いように、個人的な防備録として記録しておきます。
同業者の皆さんはこんなへまはしないと思います。
★間違った方法かもしれません。自己責任にてお願いします。
対象の顕微鏡は島津製の「GLB-B1500MBITb」おそらくこのシリーズの対物レンズは同規格だと思います。
さて、ドライバーを数種用意し、リボルバーから対物レンズを取り外して、分解しようかな?って思ったら・・・
「なんじゃこれ? ねじがない。分解できないじゃん!」
いきなり難問です。まさにそびえ立つ壁です。「サスケ」に例えるならばまだ第一ステージですね。
※サスケは反り立つ壁です。
次回に続く。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。