犬のネギ中毒が原因で貧血を起こしたので輸血をしました。
2014年02月24日
たくさんの白ネギが入ったすき焼きを盗食したワンちゃん。
ネギ中毒の症状として赤血球が破壊され、ヘモグロビン尿が出てきてしまいました。
対症療法を施し経過観察としました。前回のブログはこちら「犬がすき焼きのネギを食べ大量の血を吐いた。(犬のネギ中毒)」
今回はその後、ネギ中毒のワンちゃんが輸血が必要になるくらいにまで貧血していたお話です。
一週間後に状態の確認のために来院をお願いしてありました。
6日後に来院されましたが・・・元気が無い。赤い尿はまだ続いている。ふらふらしている。とのこと。
ひょっとしてまだ赤血球が破壊され続けているのでは?
血液検査したところ、前回の測定値の半分以下まで赤血球の数が減っていました。
貧血が進行したために元気が無いようです。聴診すると貧血による心雑音が聞き取れます。
各種検査ではその他の臓器に影響が無かったのが不幸中の幸いです。
即入院していただき全身状態の精査と輸血の準備に取りかかり輸血を開始しました。
輸血開始から少しずつ元気が出てきて、終了直前にはすっかり元気になっていました。
経過を観察した後に退院となりました。
やはり食べた量がいけなかったのか、ネギの成分による強い反応が惹起されたようです。
輸血が間に合って良かったです。
次回はタマネギ・ネギ中毒について少し詳しく。
画像は使用した輸血パックです。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。