犬、猫を海外へ持ち込む為の手順と準備は何から始めたらよいか?
2016年08月31日
「犬猫を海外へ持ち込む為の手順と準備について。」
半年位前のお話しです。
飼い主様が仕事の都合でスイスにワンちゃんと引っ越しをされるとのことで、ワンちゃんの渡航についてお手伝いさせてもらいました。
ワンちゃんを海外に連れて行く事自体は一昔前ほど珍しいことではありません。
しかし、周到な準備が必要なことは今も昔も同じです。
また、行き先の国によって準備すべき事が変わってくることがありますのでご注意下さい。
いずれにしても十分な準備と時間があれば問題なく渡航が可能だと思います。
ご相談を受ける時点で、「まず何をすべきか?」が分からない方がほとんどなので、準備の準備について書いていきます。
① 「何時どこの国に渡航する予定なのか?」
渡航予定日から逆算することで、いつまでに何を準備をすべきかの計画を立てることが出来ます。1週間やそこらでの渡航は現実的ではありません。
☆二ヶ月位あると余裕を持って準備できます。
国によって入国条件が異なります。予防接種や寄生虫駆除薬の投薬等詳細を早く認識すべきです。また書類形式も異なりますので、各国の大使館にて確認が必要です。
外務省HP 外国公館リスト
必要書類作成(獣医師との連携が必要)やワンちゃんに対する処置等を含めると「十分な準備期間」の意味が御理解頂けると思います。
飼い主様だけではなく、獣医師、動物検疫所それぞれの都合もありますので・・・やはり余裕をもって対応したいところです。
② 「対応してもらえる獣医師・利用する予定の空港の動物検疫所に連絡する。」
殆どの国で「狂犬病抗体検査証明書」を必要とします。定められた期間に2回接種した後、採血し一般財団法人生物科学安全研究所へ送付し、狂犬病の抗体価を測定しなければなりません。
かかりつけの獣医師が対応してくれるかどうかを確認して下さい。
一般財団法人生物化学安全研究所HP 「狂犬病抗体検査について」
また、利用予定の動物検疫所へ連絡することにより、必要書類等の説明やアドバイスや問題点の改善を行なってくれます。
早い段階で連絡すると良いでしょう。必要書類等も国によってはテンプレートを用意してもらえます。
③ 「計画に沿って準備を実行!」
予定通りに行かないのが計画です。焦らずに一つずつ準備を実行していきましょう。
不明点は動物検疫所、獣医師に確認を。誤った判断はさらに計画を遅らせることになります。
次回はもう少し具体的に。実際の事例のご紹介です。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。