下部尿路疾患 (特発性膀胱炎 尿路結石)③ 猫の特発性膀胱炎予防編
2013年02月04日
前回予告の「猫の特発性膀胱炎」予防編です。
この記事から読まれている方はパート①からパート②と遡って頂いた方が流れがつかめるでしょう。
さて、原因がはっきりしない猫の特発性膀胱炎を予防するための五つの方法(ざっくりですが)をご紹介します。
①ストレスの少ない生活(テリトリーの適切な分布、プライバシーの確保、キャットタワー設置での適度な運動等)
②水分摂取が十分になるような食事と環境。
③「清潔なトイレ」と「適切なトイレの数(頭数+1)」(猫はトイレにうるさいです。)
④尿phをコントロールする処方食やサプリの利用。
⑤前触れの症状(陰部を舐める、怒りっぽい)に気づき①から④を見直し改善する。
この四つだと考えます。
前回記述した特発性膀胱炎になりやすい条件の
「中年で肥満体型、去勢済、ドライフードを食べ、家の中のみで生活する多頭飼育のネコちゃん」
は特に気をつけてくださいね。
<参考文献>
C A T Buffington1 :1Department of Veterinary Clinical Sciences, College of Veterinary Medicine, The Ohio State University, Columbus, OH 43210-1089, USA. buffington.1@osu.edu:J Vet Intern Med. 2011 Jul/Aug;25(4):784-96.
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。