天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対応と治療⑤

2013年04月11日

熱中症治療編です。

病院での治療はシンプルです。

「①体温を下げる」と「②体のダメージのケアと合併症の予防」です。

①動物病院での体温とは表面的な体温ではなく、体の中つまり深部体温の事を言います。

方法は、静脈点滴、胃洗浄、腹腔内洗浄、浣腸などです。状態により出来ること出来ないことがあります。

②体のダメージは様々な病態が同時進行していることが予想されます。熱中症のメカニズムと対応と治療④をご覧下さい。

その程度によっても治療内容は変わりますが、基礎疾患が原因で熱中症になることも考えられるので、現状を把握するためにいくつかの検査が必要になってきます。

また合併症を予防するための治療も必要でしょう。いずれにしてもいくつかの治療を平行して行う事が多いです。長期間の入院もめずらしくありません。

前回書きましたが、「熱中症の致死率は高体温であった時間と重症度に比例します。通常の体温に戻るまでの時間が早ければ早いほど低くなります。」

時間が勝負といっても過言ではありません。

怪しいとおもったら迷わず御連絡ください。

ちなみに熱中症と熱射病と日射病は同じような物ですが厳密には別物です。今では熱中症で統一されつつあるようです。

熱中症は高温環境で発生する全身性の障害全ての事です。(熱射病+日射病)

熱射病は高温環境で発生する全身性障害。日射病は原因が太陽の光で発生する全身性障害の事を指します。

夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。