ネズミがっ!いました。③ネズミが運ぶ病気について。
2013年09月06日
前回の続きです。前回はこちら「ネズミがっ!いました。②ネズミが運ぶ病気について。」
今回もネズミさんが運んでくる病気についてです。つまらないですね。
でも書いていきますよ。
「ワイル病」
この病気が一番ワンちゃんには関係あります。らせん型のスピロヘーターという細菌の一種である「レプトスピラ」が感染する事により発生する病気です。レプトスピラはネズミの腎臓で保存され、オシッコの中に排泄されます。汚染されたオシッコに触ったり、オシッコがかかった水を飲んだりしても感染します。ワンちゃんが感染した場合はワンちゃんのオシッコの中にもレプトスピラが含まれますので絶対に触ってはいけません。この病気は日本人により病原体が確認されました。また4類感染症に指定され、発見した場合は保健所へ届け出が必要です。ですので8種や9種のワクチンに含まれています。ネコちゃんも感染はするようですが、症状は軽く、菌の排出もありません。
「赤痢」
赤痢菌が感染する事により発生するひどい下痢です。非常に少ない菌数(10ー100個)で感染が成立します。ですので、感染源がヒトで有ることがめずらしくありません。(汚染された便や菌がついた水、器物から感染する。)しかし、その場にネズミさんがいたりすると、菌を付けて様々な場所に知らない間にまき散らしていきます。この病気も実は日本人が病原体を発見しました。そして3類感染症に指定されています。
以上。日本人が病原体を発見した病気でした。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。
著者 渡邉将道