下部尿路疾患 (特発性膀胱炎 尿路結石)①
2013年01月28日
一月も終わりに近づき寒さも本格的になってきました。
十二月前から少しずつ猫の下部尿路疾患(特発性膀胱炎や尿路結石)の患者さんが増えてきています。
理由は・・・この時期は飲水量が減る傾向にあるので尿が濃くなりやすいです。
濃い尿には尿路結石の原因となるミネラルもいつもより多く含まれることになり、それが集まって尿路結石の結晶が発生します。
実際には、トイレに何回も行くが少量しか出ない、トイレの時間が長い、赤い尿が出る。などの症状で気づくことが多いです。
また、尿石が尿道に詰まって尿が出ていない状態(去勢済のオス猫が多い)は長時間続くと腎臓にダメージが蓄積されます。また最悪の場合は急性腎不全から尿毒症になり死に至ります。よって一刻も早く病院まで御連絡を。
予防として、水分を多く接種して尿が濃くならないように工夫するとよいですよ。
例えば、フードをふやかす。「循環式の水飲み器」にする。尿路疾患に対応した処方食を与える。缶詰を与える。(缶詰は8割位が水分です)等があります。
また、今の尿の状態を病院で確認すると、実際に何をすべきか明確になるでしょう。
長くなりましたので特発性膀胱炎に関しては次回にします。
夜間緊急対応 日曜祝日診察 日進市 アニウェル犬と猫の病院 渡邉でした。