下部尿路疾患 (特発性膀胱炎 尿路結石)② 猫の特発性膀胱炎概論
2013年02月02日
今日のブログは先日書きました下部尿路疾患の続きです。(特発性膀胱炎編)
尿路結石に関しては前項を参照ください。今回は猫の特発性膀胱炎についてです。
「猫の特発性膀胱炎」とは、明らかな原因が認められない膀胱炎です。
普通の膀胱炎は細菌感染していたり、尿路結石があったりするのですが・・・何も無いので困るんです。
症状は排尿困難、尿路閉塞、頻尿、血尿、トイレじゃない場所での排尿など。
発生率は1%未満。ペルシャ系は罹患しやすいと言われています。
また、典型的な特発性膀胱炎になりやすいネコちゃんは・・・
中年で肥満体型、去勢済、ドライフードを食べ、家の中のみで生活する多頭飼育のネコちゃんです。
特発性膀胱炎の前触れとして「陰部を舐める」、「性格がきつくなる(痛みがあったりするのでいらいらするようです。)」があります。
予防法は・・・長くなりそうなので次回に。
<参考文献>
India F. Lane, DVM, MS, Dipl. ACVIM & Joseph W. Bartges, DVM, PhD, Dipl. ACVIM, Dipl. ACVN :Vet Med 94[7]:633-641 Jul’99 Symposium 41 Refs
Danielle A Gunn-Moore:J Feline Med Surg 5[2]:133-138 Apr’03 Proceedings 0 Refs
Cameron ME, Casey RA, Bradshaw JW, Waran NK, Gunn-Moore DA:J Small Anim Pract 45[3]:144-7 2004 Mar
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。