妖怪ウォッチ「ジバニャン」の耳が欠けている理由とは?②
2014年07月09日
前回のブログでは妖怪ウォッチに出てくる「ジバニャン」の耳が欠けている原因とジバニャンの生前の背景について考察しました。
前回のブログはこちら「妖怪ウォッチ「ジバニャン」の耳が欠けている理由とは?①」
まとめますと、耳がカットされているのは、「ノラネコだった時に保護され、去勢手術を受け、その目印として耳が一部カットされている。」と言うことでした。
しかし、僕の仮説である「ジバニャンのデザインには動物愛護のメッセージこめられているのではないか?」には繋がりません。
仮説にとても大切なキーワードがあります。それは妖怪ウォッチの舞台である「さくらニュータウン」です。
「さくらニュータウン」という名前の付いた地所は幾つか該当します。(さくら=桜を含む、ニュータウンさくらを含む)
新潟県柏崎市、新潟県五泉市、新潟県長岡市、茨城県つくば市、(土浦市は桜ヶ丘ニュータウンです。)滋賀県蒲生郡、高知市瀬戸南町、福岡県久留米市
(他にもまだあるかもしれません。)
この中で関連があると思われるのは2カ所。「福岡県」と「茨城県」のさくらニュータウンです。
ではそれぞれの関係性について説明します。
<福岡県のさくらニュータウン>
妖怪ウォッチの制作会社「レベルファイブ」は福岡県福岡市に本社を置きます。
アニメに出てくる町並み等は福岡県の情景が参考にされているかもしれません。
ですので、設定上はこちらが関係していると考えるのが妥当でしょう。
<茨城県のさくらニュータウン>
「レベルファイル」や情景とは関係有りません。レベルファイルの支社は東京になります。
しかし、「ジバニャンの存在自体」と茨城県に関係があると思っていただくと良いかもしれません。
ジバニャンの背景を思い出してください。前回のブログ参照。
① 生前はノラネコだった。
② 保護され去勢手術を施された。
③ 何らかの手段(保健所や動物愛護センター等)を経てエミちゃん宅に引き取られた。
④ 事故死
ジバニャンは生前、ノラネコにしては幸運な部類に入ると考えます。(事故で死亡しましたが。)
なぜならば、茨城県は犬猫殺処分数が47都道府県中ワースト1だからです。注1)
それも平成24年まで8年間連続してワースト1です。つまり一度施設に入ると二度と出てこれない可能性の方が遙かに高いのかもしれません。
ジバニャンのように保護収容され、去勢手術を受け、さらに里親が見つかる事はかなりの幸運と言えます。
個人的な憶測になりますがキーワードが何を示しているのかを分かりやすくしてみると・・・
①「さくらニュータウン」→犬猫殺処分数がワースト1の茨城県の示唆。(示唆=それとなく示す事)
②「耳のカット」→ノラネコで保護され去勢手術済→施設に収容されていたので殺処分される可能性があった。
③「事故死→死にきれず妖怪へ転生」→殺処分された多くの犬や猫の死と遺憾の暗示。
いかがでしょうか。点と線が繋がった事と思われます。
このような憶測からジバニャンの存在は、
「茨城県の殺処分数ワースト1を知ってもらうことにより、多くの人に全国での犬猫殺処分の実態を知るきっかけを与え考えてもらう。」
という動物愛護のメッセージが隠されているとの仮説に至りました。
大げさでしょうか?僕はそうは思いません。多少のこじつけは許してください。
しかし近い未来に殺処分される命が確実にあります。生きたくとも生かされない命が確実にあります。
僕らに出来ることは何かを考えるべきです。
考えるだけでも良いと思います。伝えることも良いです。
このブログを話のネタにするのも良いきっかけになるでしょう。
そしてまた真実を知ることも大切です。
まず、あなたの住んでいる都道府県は平成24年度にどれだけの殺処分が行われたか知っておくべきでしょう。
クリックしてみてください。(現時点で最新は平成24年度統計になります。)
令和2年度犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(都道府県・指定都市・中核市別)環境省HPより
繰り返します。僕らに出来ることは何かを考えるべきです。
失われた命のせめてもの供養に。
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<参考HP>
妖怪ウォッチウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%96%E6%80%AA%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81
株式会社レベルファイブ http://www.level5.co.jp/
環境省HP https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/h24_dog-cat2.pdf
茨木県HP http://kouchou.pref.ibaraki.jp/kotyo/hp_iken_syousai.php?vUKE_NO=01251127&searchMode=2&bucd=&kategoricd=01&kategoriSyouCd=05&txtSearch=
茨木動物指導センター http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/dobutsu/
注1) ただし、面積や人口が異なる以上、殺処分数だけで茨城県をワースト1とするのは同じ物差しで評価しているとは言えません。