耳が汚れていたと思ったら・・・(犬のミミヒゼンダニ寄生)
2012年01月20日
1週間ほど前にお家に来たというワンちゃんがワクチン接種で来院されました。
健康チェックをしている時に耳をよく掻いていたので覗いてみたら、すごい汚れでした。
その汚れを顕微鏡で見てみたら・・・すごいことになっていましたよーー(汗
画面を見たお父さん、僕、病院スタッフの時が止まりました。まさにTHE WORLDですね。
原因は・・・ミミヒゼンダニ(俗に言うミミダニ)の大群でした。
ミミヒゼンダニとは、耳の中に寄生する小さなダニ(大きさは0.5mm以下)の事です。
耳の中の汚れ(耳垢)、耳の表面の皮膚、組織液を栄養にして生きています。
卵を産んで幼ダニ→成ダニと成長していきます。
画像にも卵見えますよ。またお尻をくっつけているのは交尾しています。
治療法は、注射や首筋に垂らす滴下薬です。
僕はレボリューションを好んで使います。ミミヒゼンダニ・回虫・ノミ・フィラリアにも効果があります。
また、とても痒いので一生懸命耳を振ります。
その際に耳を床や壁に当てることにより、二次的に耳血腫(耳に血液が貯まって餃子みたいになる)になってしまうことがあります。
耳掃除もケアとしてとても重要な治療になります。
体に寄生する疥癬とは異なります。他のワンちゃん、ネコちゃんにも移りますので注意してください。
画像は気軽にみられるように若干加工してあります。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。