犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣) ②
2012年08月09日
前回の続きです。
前回のブログはこちら「犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣)」
今回は犬の潜在精巣に関して発生率やどのようにして発生するのか等説明します。
発生率は犬の場合2,6%。大型犬よりも小型犬の方がリスクが約3倍高いと言われています。
ただ、経験上ではもっと高い気がします。ちなみに猫の発生率は2%弱です。
犬の場合、常染色体劣性遺伝ですので繁殖は避けた方が良いでしょう。
殆どの場合が片側性なのですが、両側性の場合もあります。
若齢時の精巣は腎臓の下側に位置しています。
右精巣の位置が左精巣よりも陰嚢から遠く位置している為(スタート場所が異なる)、右が潜在精巣になる事がやや多いと言われています。
何故右の腎臓が上にあるかは・・・大動脈からの腎臓動脈の分岐が左右で互い違いになっていて、右の方が先に分岐するからだと国家試験の時に勉強したような・・・。(図をクリックしてください。イメージです。精巣に目や手足は無いです。)
少し難しい話になってしまいました。
次回に続く。
夜間緊急対応 日曜祝日診察 日進市 アニウェル犬と猫の病院 渡邉でした。