天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対策と治療①

2013年04月05日

今日は春と言うより夏でした。すこし暑い感じがしましたね。

名古屋の最高気温は23.9℃だったそうです。

五月中旬並の気温で平年と比べても6.1℃も高いようです。

気温の上昇が予想を超える事も今後あるでしょう。そろそろ熱中症に気をつけた方が良いかもしれません。

特に閉ざされた空間(車の中・密閉性の高いゲージ等)で待たせる場合は換気は必須です。

何故なら、犬・猫は体で汗をかいて体温を下げることができません。(暑くて汗でベトベトになっている犬や猫を見たことありませんよね。)

(厳密には、体温を下げるための汗はかきませんが、臭いのする汗を少しかくことはできます。いわゆる動物の臭いの原因です。)

体温を下げるためには口を開けてはぁはぁします。

暑さとパンティング

暑さとパンティング

原理としては、ハァハァすることにより唾液を気化させて気化熱により温度を下げようとします。

また、冷たい空気を吸って体の中で熱を空気に移し体温を下げようとします(これらの行為をパンティングと言います)。

閉ざされた空間でパンティングするとその空間の湿度が上昇します。

湿度が高いとパンティングの効果が著しく下がり体温が下がらなくなります。

それどころか空間の温度が体温より高くなると、暑い空気を体に取り込むことになり、体温が上昇し続けます。

こうなると熱中症になってしまう可能性が高くなると考えて良いでしょう。

次回は熱中症の対策についてです。

夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。