お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア②
2013年11月15日
今回は会陰ヘルニア2回目です。 第1回目はこちら「お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア①」
会陰ヘルニアについて少しだけ詳しく書いていきたいと思います。
<好発犬種> (先日話題の)ウェルシュ・コーギー、ダックス・フント、マルチーズ、トイプードル、ジャーマンシェパード等が日本でよく見られる犬種です。概して小型犬の方が多いです。
<年齢> 中年以降でよく見られます。
<性別> 雌よりも雄に多い。去勢をしていないとなりやすい(男性ホルモンの影響)と言われている。
<原因> 様々な説があり、未だ確定された原因は分かっていません。以下は考えられている物です。
① 遺伝の関与
② 神経が関係した筋肉の萎縮
③ 男性ホルモン(アンドロゲンまたはテストステロン)の関与。
④ 筋肉の萎縮を促す物質(カスパーゼー3、リラキシン)
⑤ 尻尾を動かさない、または断尾による肛門と尻尾の周囲の筋萎縮
⑥ 腹圧の上昇する行為を頻繁にする。(よく吠える、咳をする、便秘等)
☆いろいろな原因が考えられています。
これらの原因の複合の結果として会陰ヘルニアが発生していると考えるべきでしょう。
長くなってきたので続きは次回です。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。