人のヘルパンギーナは犬猫に感染するのか?
2016年08月24日
ヘルパンギーナよりもプール熱に関してのお問い合わせの方が多いです。
プール熱に関しては過去のブログを参考にして下さい。(2016/08/30追記)
今回が真の「ヘルパンギーナ」についてのお話しです。
「ヘルパンギーナ」とは、主に夏と秋に小さな子供が感染します。
いわゆる夏風邪とお考え下さい。
☆犬や猫には感染しません。
<原因>
「ピコルナウイルス目 ピコルナウイルス科 エンテロウイルス属」
に属する、「コクサッキーウイルスA群・B群」、「エコーウイルス」により発症します。
この中でも主にコクサッキーウイルスA群による感染が多いようです。
画像は島根県感染症情報センターHPより
<症状>
2-4日の潜伏期間
発熱・口の中に水疱性の発疹を認める。
急性の咽頭炎が認められる。
症状が出てから2-4日で熱が下がり口の中の状態も安定化に向かう。
命に関わることは少ないが、口の中の痛みは食欲不振や脱水に繋がることがあるので注意が必要。
また、発熱時に熱性痙攣を起こす事もある。
稀ではあるが無菌性髄膜炎や急性心筋炎を合併することがある。
<診断>
水疱内容や便からウイルスを検出する事で確定診断となる。
しかし、一般的には臨床症状から十分判断出来る.
<治療・予防>
対処療法にて回復を待つ。
感染者との接触を避ける。
手洗い・うがい等衛生面に気を配る。
<その他>
繰り返しになりますが、犬・猫には感染しません。
きっと御覧頂いている方の中には、心配されてこのHPにたどり着いた方も多いと思います。
お子様の治療に専念して下さい。早く良くなりますように。
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。